ホームへ戻る
> ニュース&トピックス 一覧第86回日本生化学会大会にて学術発表

ニュース&トピックス

第86回日本生化学会大会にて学術発表

2013年6月27日

下記の要項にて学術発表を行います。


開催期間 2013年9月11日(水)〜9月13日(金)
9月12日(木)にポスター発表を行います。
会場 パシフィコ横浜
演題 アテロコラーゲンと核酸との結合力とドラッグデリバリーシステムの有効性
(演題番号:2P-358)
著者
(所属)
池田薫子、内山幸伸、藤本一朗
(株式会社高研・研究所)
要旨 コラーゲンは、約1000のアミノ酸から構成されるペプチド鎖が3本集まり、三重らせん構造を形成している。その中でも、抗原性が存在するテロペプチド部位を除去したコラーゲンがアテロコラーゲンである。アテロコラーゲンは化粧品、医薬品あるいは再生医療等の幅広い分野にて使用されている。
近年、siRNAをはじめとするRNAi技術に関する知見は飛躍的に蓄積し、医薬品としての利用に向けた開発が進められている。RNAiとは、二本鎖RNAと相補的な塩基配列を持つmRNAが分解される現象で、この技術を利用して人工的に二本鎖RNAを導入することにより任意の遺伝子発現を抑制する手法である。しかし、in vivoでの利用においては、デリバリー法に問題があり、RNAi医療の実現への高いハードルとなっている。我々はアテロコラーゲンを用いた核酸(siRNA、miRNAなど)のin vivoデリバリー技術を開発し、in vivo核酸導入試薬AteloGene®の汎用化に至っている。本試薬は、牛真皮のType I collagen由来であり、抗原性が存在するテロペプチド部位を除去した高純度品である。
核酸はin vivoにおいて、体内に存在する核酸分解酵素等により分解され、その機能を急速に失う恐れがあるが、アテロコラーゲンと複合体を形成することにより、安定化することがすでに報告されている。今回、表面プラズモン共鳴を用いて分子間相互作用を解析したところ、ゼラチンと比較するとアテロコラーゲンはsiRNAに対して強い結合を示した。
また、in vivoデリバリー評価のためにホタルおよびウミシイタケのLuciferaseが安定発現するマウスメラノーマ(B16F10)細胞株を樹立し、Dual Luciferase 解析を可能とした。この細胞を皮下移植したマウスをsiRNA投与評価モデル系(in vivo)として用いた。ホタルLuciferaseに対するsiRNAを アテロコラーゲンと共に局所投与することにより、その発現が有意に抑制されることを確かめた。
これまでアテロコラーゲンがsiRNA のin vivoデリバリー担体として有用であるとする発表が数多くされてきたが、今回アテロコラーゲンとsiRNAとの結合が証明され、本デリバリー方法のin vivoでの有効性が実証された。


HOMEへ