ホームへ戻る
> FAQ > FAQ コラーゲン関連

FAQ コラーゲン関連

コラーゲン

Q. ウシ由来コラーゲンのBSE(牛海綿状脳症)に関する安全性について、高研ではどのような対応をしていますか?

A. 医療用及び化粧品原料用ウシ由来コラーゲンの原料は、BSE感染リスクのないオーストラリア産のウシ真皮を用いています。

 

Q. 無菌のコラーゲン溶液はどうやって作るのですか?

A. コラーゲンは一般的に用いられている加熱による滅菌方法は使用できません。他にも化学的に滅菌する方法もありますが、コラーゲンとの反応も考えられます。そこで、コラーゲンの性質を変化させないように、段階的に精密ろ過を行ない無菌のコラーゲン溶液を調整しています。また、製造プロセスについてウイルススパイク試験を実施し、十分なリダクションがあることを確認しています。

 

Q. コラーゲンは熱で変性してゼラチンになるともう元には戻らないのですか?

A. コラーゲンを水中で加熱すると三本のポリペプチド鎖からなるコラーゲン分子のらせん構造がほどけて、ポリペプチド鎖の一本、一本がバラバラになり、糸まり状の鎖構造に変化します。(コラーゲンからゼラチンへの熱変性)この熱変性溶液を冷やすとポリペプチド鎖同士が再びより集まって部分的に三本らせん構造を回復しますが、一個の分子を構成している三本の鎖同士が巻き戻るとは限りません。一般には近傍のポリペプチド鎖が部分的にらせんを作り、溶液全体として絡み合って固まります。(ゲル化)「魚の煮凝り」とはこのようなゼラチンのゲル化です。ゼラチンから元のようなコラーゲン分子を回復するのは困難ですが、全く戻らないわけではなく、4℃冷却と22℃加温を繰り返すことによって、本来のコラーゲン分子の再生分子が約50%得られたという報告もあります。

 

Q. 生体内でのコラーゲンの分解/吸収の機構はどうなっているのですか?

A. 生体内には、コラーゲンを分解する酵素(コラゲナーゼ)が存在します。脊椎動物では、この酵素がコラーゲン分子のN末端から3/4の位置でらせん構造を保ったままコラーゲンを切断します。切断されたコラーゲン断片は変性温度が下がるために、体温でらせんがほどけ、その後はエラスターゼ、ゼラチナーゼなどの酵素によって低分子化されます(細胞外経路)。またマクロファージなどの細胞にとりこまれ、細胞内で分解される経路もあります。いずれの経路でも分解生成物は血流中に入り、その大部分は尿中に排泄されます。

 

Q. コラーゲンは酸性で溶解すると習いましたが、中性溶液とはなんですか?

A. コラーゲンは等イオン点が塩基性であることが知られています。従って、溶液にする場合、酸性にすることによって溶解することができます。しかしながら、医療機器として人体に使用する際には酸性のままでは使用できないため、中性の塩溶液を調製する必要があります。弊社独自の技術により低温において中性で無色透明な溶液にすることが可能となりました。

 

Q. 健康食品の「飲むコラーゲン」の効用について教えて下さい。

A. 「飲むコラーゲン」は正しくは「コラーゲンの低分子分解物」です。皮膚真皮には多くのコラーゲンが含まれており、表皮組織の構造維持に役立っています。そして、皮膚のコラーゲンを作る能力は歳をとるにつれて低下してしまいます。コラーゲンを摂取するとコラーゲン合成の促進、それに伴って表皮のターンオーバーが活性化されるという報告もあります。飲むことによりコラーゲンを多く摂取でき、健康な皮膚を保つ効果があるかもしれませんが、その作用機序は明らかではありません。

 

Q. コラーゲンでも水分がないと熱に安定と聞きますが本当ですか?

A. 哺乳動物由来のコラーゲンは溶液状態で加温すると40℃前後で変性し、ゼラチンとなります。一方、凍結乾燥等の方法により、大部分の水分を除去して乾燥した場合、耐熱性が著しく向上します。100℃〜120℃に加熱した場合にも変性を起こすことはありません。しかしながら、加熱によって架橋が入ってしまうため、再び溶解することは困難になります。

 

Q. DDSとしてコラーゲンは研究されていますが、なぜコラーゲンですか?

A. 塩基性の蛋白質であるコラーゲン分子は条件を整えることによって、分子を規則正しく再配列させることが可能です。この性質を利用してコラーゲンとの電気的チャージ、親和力等によって、コラーゲンに混合された薬剤の徐放性をコントロールする事ができます。また、コラーゲンは生体内に留置しても数週間から数ヶ月で分解、吸収が起こります。また、生体適合性が高い材料ですので、この様な薬剤の徐放性を目的とした研究が盛んに行われています。

 

Q. 高研のコラーゲンは「タイプIコラーゲン」ということですが、「タイプIIIコラーゲン」の混在は考えられると思いますが?

A. 真皮を原料とするコラーゲンですので、主としてタイプIコラーゲンですが、他に皮膚に含まれる若干のタイプIIIコラーゲンが混在しており、その比率は約95%がタイプIコラーゲンで、5%がタイプIIIコラーゲンです。